■2010年度マシン”スパイダー 〜SPIDER〜” 主要諸元
型式名 |
NF01 |
ボディカラー |
gun metal■
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ボディ |
FRP |
フレーム |
Steel spaceframe |
全長 |
2500mm |
全高 |
1300mm |
ホイールベース |
1525mm |
トレッド(前/後) |
1300mm / 1300mm |
車高 |
45mm |
ホイール(前/後) |
13inch Watanabe |
エンジン |
YAMAHA 8GR 499cc |
最高出力 |
80ps / 11500rpm |
最高トルク |
5.2kgf / 9000rpm |
サスペンション |
Front : Double unequal length A-arm outboard suspension
Rear : Double unequal length A-arm outboard suspension |
ミッション |
CVT |
今も昔も変わらない。信念はいつでも「完走」
日工大で初めて全日本大会に出場したのが、この”スパイダー”です。
車両コンセプトは「Safety/Reliable/Compact」。このコンセプトにふさわしいエンジンとして、扱いやすい特性を持ち、2ペダルで操作できる2気筒CVTのYAMAHA
8GRが採用されました。
"スパイダー"は予定より4ヶ月遅れて7月にシェイクダウンし、夏休みはトラブル解決に向けてテスト走行を繰り返しました。9月の全日本大会では総合27位(80チーム中)と残念ながら目標の総合20位を達成できませんでしたが、初年度ながら全ての動的種目を完走し、好調な滑り出しを果たしたのです。
- 選ばれたエンジンは、ヤマハ製スノーモービル・Venture Multi Purposeに搭載されている8GR。500ccでありながら600cc4気筒エンジン並みのパワーを発生し、軽量・コンパクト、ミッションはCVTでシフト操作不要という強力なパワートレインを"スパイダー"に搭載。FFNITの2気筒エンジンに対するこだわりは、ここから始まりました。
- 初年度ながら、サスペンション機構にリンク式を採用。複雑な機構をモノにしてしまう初代工房生達の技術力の高さがうかがえます。
- フロントカウルをFRPとし、サイドパネルはアルミ板とシンプルな外装になっています。FRPの製作方法に関しては、スポンサーの方々より技術指導をしていただきました。
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■2010年度日本大会成績
<静的部門>
種目 |
得点 / 満点 |
順位 |
コスト |
-100 / 100 |
61位 |
プレゼンテーション |
33.75 / 75 |
35位 |
デザイン |
72.00 / 150 |
35位 |
<動的部門>
種目 |
記録 |
得点 / 満点 |
順位 |
アクセラレーション |
5.018 秒 |
33.94 / 75 |
24位 |
スキットパッド |
6.775 秒 |
2.50 / 50 |
11位 |
オートクロス |
1 分 6 秒 464 |
71.80 / 150 |
32位 |
エンデュランス |
1450.514 秒 |
170.35 / 300 |
25位 |
燃費 |
- |
89.65 / 100 |
5位 |
<総合成績>
種目 |
総合得点 / 満点 |
順位 |
総合成績 |
373.99 / 1000 |
27位(全70チーム出場) |
<フォトギャラリー>
・設計の際に車検官の方からのご指導があったことで、大会での車検は1発合格。
・2016年現在、工房内に唯一現像して残されていたスパイダーの写真。雨が降っているため、過去のブログからおそらく大会3日目のアクセラレーション、スキットパッド、オートクロスの出走前の様子と考えられます。
・前日の雨はすっかり乾き、路面は一気にドライに。好コンディションの中、エンデュランスで果敢に攻めるスパイダー。
・大会後、宮代産業祭にてスポンサーの萩原建設様のテントをお借りして出展されたスパイダー。
この年は当時の工房生達がスポンサー獲得に向けて奮闘した年でもありましたが、多くの企業の方々より活動に理解を示していただき、フォーミュラ工房初年度から活動資金、技術指導、部品提供など多大なご支援を頂きました。